令和2年度 金沢区在宅医療・介護関係団体・機関連絡会「金沢区在宅医療相談室多職種連携会議」「区レベル地域ケア会議」「認知症初期集中支援チーム検討委員会」合同会議報告
令和3年2月3日(水) 19:00~20:30リモートにて開催(ZOOM使用)
主催:金沢区在宅医療相談室、金沢区高齢・障害支援課
共催:金沢区地域包括支援センター
出席者:金沢区三師会、かなざわ在宅ネット、在宅支援病院、訪問看護、訪問介護、小規模多機能、包括支援センター、在宅医療相談室、福祉保健センター等85名
金沢ケアマネ倶楽部出席者:垣花(富岡CP)山下(泥亀CP)今坂(釜利谷CP)高橋(青空ケアセンター)三島(陽光の大地)
(1)多職種連携会議について、金沢区医療福祉合同研修の報告
在宅医療相談室より、令和2年11月4日開催 第三回医療福祉合同研修についての報告。
(2)区レベル地域ケア会議・金沢区の地域包括ケアシステムについて
地域包括ケア推進担当係長 出丸 太一様より、地域包括ケアシステムの取り組みについて、発表。
4つの重点的な取り組みとして、
1:健康づくり・介護予防
・身近な健康づくり、介護予防の場として、元気づくりステーション、認知症予防自主グループ、ケアプラザでの体操教室、出張講座、地域でのウォーキング事業が行えた。
※活動の立ち上げや、取り組みの支援、地域活動の担い手不足が今後の課題。
2:生活支援の充実
・サロンやサークル等の居場所が増え、緩やかな見守りができた。
※活動の立ち上げや、取り組みの支援、地域活動の担い手不足が今後の課題。
3:在宅医療・介護連携
・研修や連絡会により、顔の見える関係が進んだ。
・連携ハンドブックや、看取り期の在宅療養サポートマップにより職種間の情報共有ツールが作成された。
・エンディンノート、もしも手帳、ACPの啓発が進んだ。
※連携を促す機会の継続、在宅医療、これからの人生を考える機会の拡充が課題。
4:認知症対策
・認知症サポーターを中心に、地域での開発の機会が進んだ。
・認知症初期集中支援チームや、早期発見モデル事業による早期診断の体制づくりが推進できた。
※早期支援に付いての幅広い世代への周知、キャラバンメイトの連携推進が課題。
新たな課題として
・社会的孤立やSOSを出しにくい方を支える体制づくり
・コロナ禍による新たな生活様式を踏まえた取り組みの検討
(3)高齢者の意思決定支援について
認知症初期集中支援チーム(樹診療所 かまりや 院長 山田 朋樹様 、精神保健福祉士 金井 緑様)より、活動報告と、事例を通じて誰の意思決定を尊重するか、本人のはっきりした意思をどこまで尊重するか検討。
(4)看取りに向けた意思決定支援について
金沢消防署警防課 警防第一係救急担当係長 酒井 直樹様より、救急の活動報告、過去10年出動件数は増え続けていたが、令和2年度は前年に比べ、減少。
自宅看取りのケースで、心肺蘇生を希望しない場合であっても、救急要請をした場合、法令により心肺蘇生を行わずに、搬送する事は出来ない。また死亡確認をするために医療機関へ搬送する事は出来ない。
自宅で看取る場合に、看取りが近づいた時には慌てないように訪問看護や、訪問医の指示を受けてください。
救命が必要な時は119番をコールし、救急情報提供用紙も活用してください。
(5)まとめ
河本クリニック 院長 河本 和行先生より総括。
(6)医療・介護等に関する取組、認知症の取組について
金沢区 高齢・障害支援課 高齢者支援担当より、
連携ハンドブックかなざわ、金沢区版エンディングノート、もしも手帳、入院退院サポートマップ、看取り期の在宅療養サポートマップ、かもめ体操、富士山体操、わたしの災害対策ファイル、オレンジガイドの情報提供。